不動産担保ローンは債務整理中でも借りられる！？借入条件と注意点

2022.6.13

債務整理中であっても、お金が必要になり不動産担保ローンを考えている方もいるでしょう。その場合、債務整理中でも金融機関からお金を借り入れることは可能かという点が気になると思います。

ここでは、債務整理中に不動産担保ローンを利用できるのかをご紹介します。借り入れ方法と注意点もお教えしますので、お金が必要な方は必見です。

債務整理（任意整理）中の不動産担保ローンは借りられる条件は？

「現在債務整理を行っている最中だけど、どうしてもお金が必要だから所有する不動産を担保にお金を借りたい」という人もいるかもしれません。これまでの債務を整理するための手続きを行っている時に、新たに借り入れをすることは可能なのかを解説します。

債権者と司法書士などが交渉中である場合

依頼した司法書士と債権者が借金について交渉している時に新たな借り入れは避けましょう。新たに借り入れをすることは、新しい借金を増やすことです。それでは司法書士の仕事が増えることになりますし、交渉そのものも難航する可能性があります。

交渉中の段階であれば、申し込み前に必ず依頼している司法書士に相談してください。黙って申し込みをしてしまうと、知られた際に依頼を打ち切られる恐れがあります。債務整理も中断してしまうため注意しましょう。

債権者と司法書士などが和解成立後である場合

司法書士と債権者が借金についての交渉で和解が成立した後であれば申し込みが可能です。成立後に新たな借金が増えたとしても、依頼した司法書士の管轄外となるため司法書士が何か言ってくることはありません。

ただし、交渉において新たな借金を禁止する旨が約束されていた場合は申し込みできません。その場合は不動産担保ローンの申し込みをせず、別の方法で資金を工面する必要があります。

不動産担保ローンを債務整理中に借りる際の注意点

債務整理中であっても、不動産担保ローンでお金を借りられるケースもあります。申し込み前に注意しておきたいポイント3つをご紹介します。

 

①弁護士や司法書士との契約内容を確認

債務整理は自力で行うことが難しいため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼します。依頼し、契約した際には必ず契約書がもらえるので、新たな借り入れが禁止されていないかを確認してください。

 

追加融資禁止との項目があれば、債務整理中に申し込みはできません。契約を無視して申し込んだ場合は、新たに借り入れたお金で現在交渉中の借金を完済するよう促されます。場合によっては契約違反による破棄もあり得るので、注意しましょう。

 

追加融資禁止の項目がなくても、念のため弁護士、または司法書士などの依頼先に確認しておくことがおすすめです。

②融資の利息を確認する

新たに借り入れる場合は、借り入れ時の利息について確認してください。一般的なローンは金利が高いため、債務整理で借金が減額されても、新たな借金の返済による負担が大きくなります。

 

不動産担保ローンは金利が低く設定されているため、さほど負担は大きくならないでしょう。

 

ただし、債務整理を行うということは、現時点でお金に困っている方がほとんどだと思います。そのため、融資可能額が高額になったとしても、必要な額だけを借り入れることが大切です。

③新たな借入をすることへの認識

複数の借り入れ先がある場合は、新たな借り入れで返済するよう要求されるかもしれません。債務整理は返済困難な人が行う手続きです。その状況で新たに借り入れをしてお金を手に入れれば、そのお金で返済するよう求められるのも無理はありません。

 

金融機関からの借り入れ履歴は、金融機関などが確認できる信用情報に登録されます。それを見れば新たに借り入れをしたことはすぐにわかるため、債務整理中に突然返済を求められるかもしれません。

 

不動産担保ローンを債務整理中に借りる2つの方法

 債務整理中であってもお金を借りたいという方は、不動産担保ローンを利用しましょう。消費者金融や銀行が提供する無担保ローンでは審査に通りにくいものの、有担保ローンであれば通る可能性があります。

ここでは債務整理交渉中と和解後に分けて、お金を借りる方法についてご紹介します。

債務整理交渉中の場合

債務整理の交渉中であっても、不動産担保ローンの審査に申し込むことが可能です。申し込みは問題なくできるものの、必ず審査に通るとは言い切れません。有担保ローンとは言え、交渉中であることを問題視する金融機関もあるからです。

 

ただし、申し込みが可能なのは債務整理のなかの任意整理を行う場合です。債務整理には自己破産も含まれます。自己破産をする場合は所有する財産を売却しなければなりません。

 

所有する不動産も当然財産に該当するため、売却が決まっている不動産を担保にお金を借りることは難しいといえます。任意整理を行っているのであれば、交渉中であっても一度相談してみましょう。

債務整理成立後の場合

債務整理の和解後に、不動産担保ローンに申し込むことも可能です。複数の債務を抱えている場合は、おまとめローンとしても活用できます。

 

不動産担保ローンは不動産の価値を重視したうえで融資を決めるため、価値ある不動産を持っていれば問題なく審査に通るでしょう。

 

一点注意したいのが、任意整理後に申し込む場合は条件が設けられていることです。融資してもらったお金で和解後の債務を完済することが条件となっていることが多いため、条件を守ってまずは完済しましょう。

債務整理中でも借りられる不動産担保ローン

債務整理中は、信用情報に登録されることから無担保ローンの審査は厳しくなっています。返済能力などの面から通る可能性が低くなるため、少しでも通る可能性のある不動産担保ローンに申し込みましょう。

 

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