不動産担保ローンの一括返済は毎月の負担が楽？デメリットは？

2023.2.24

不動産担保ローン契約中に一括返済をしたいけれど、デメリットはあるの？と気になっていませんか。一括返済をすれば債務がなくなるため、契約者にとっては大きなメリットがあるように思えます。しかし、思わぬデメリットがあるのでは……と不安を感じてしまうでしょう。

ここでは、不動産担保ローンの一括返済で発生しうるデメリットを解説します。得られるメリットもお教えしますので、一括返済を検討している方はぜひ参考にしてください。

不動産担保ローンの一括返済とは

不動産担保ローンによる債務を早めに終わらせたいと考える方も多いでしょう。早めに終わらせたい場合は一括返済をすることがおすすめです。ここでは、不動産担保ローンにおける一括返済について解説します。

元金のみ設定期限に一括返済する

不動産担保ローンの一括返済を検討している方は、期限一括返済という方法も考えてみましょう。期限一括返済とは設定した支払い期日の最終日に元金を全額完済し、期限までは毎月利息のみを支払う方法です。

 

元金と利息をまとめて支払うとなるとまとまった資金を用意しなければなりませんが、元金のみなら用意する金額も減ります。無理なく支払いを続けていけるので、全額の用意が難しい場合はこちらの方法を実践しましょう。

 

毎月の返済負担が少ない

期限一括返済を行えば、これまでよりも毎月の支払い負担を大きく抑えられます。設定された支払期日の最終日までにまとまった資金を用意することに加え、毎月利息のみを支払っていく必要があります。

利息の支払いは逃れられませんが、元金がなくなれば支払い額は大きく減少します。毎月の負担が大きいと感じており、期限までにまとまった資金を用意できるという方におすすめの方法です。

契約期間中であれば元金の繰り上げ返済は可能

期限一括返済を選択しても、指定期限までに繰り上げ返済を行えます。期日までに期間がある場合、早めに返済してしまいたいと考える方もいるでしょう。

その場合は繰り上げ返済で事前に返せるため、債務を抱えている精神的ストレスから解放されます。

期日一括返済と元金一括返済は一緒？

期日一括返済と元金一括返済は一緒です。債務を全額返したいと検索するとどちらかの言葉がヒットするかと思いますが、内容は同じなので迷う必要はありません。

どちらも契約時に設定した支払い期日の最終日までにまとめて元金を支払う方法です。最終日までは毎月の返済日に利息を支払っていく必要があります。

 

一括返済のメリットは？

毎月決められた額を返済するのではなく、一括返済を選ぶとどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、一括返済で得られる3つのメリットについて解説します。

毎月の出費を抑えられる

期日一括返済を選択すれば、毎月の支払い額を抑えられるメリットが得られます。通常の返済だと元金と利息を毎月支払っていかなければなりません。出費が多い時期は返済が困難になるため、時には延滞してしまうこともあるでしょう。

期日一括返済は返済期日の最終日にまとめて元金を返し、それまでの期間は利息のみを毎月支払っていきます。利息のみならさほど大きな負担にはなりませんので、経済的に余裕が持てるでしょう。

資金調達としても利用可能

期日一括返済は毎月の支払い額を抑えられるため、借り入れたお金を必要な用途に活用できます。元金＋利息の支払いは場合によっては額が多くなるので、経済的に厳しい時は借り入れたお金から返済しなければなりません。

支払い期日の最終日まで利息だけを支払えばいいのなら、毎月の負担が軽くなるので借り入れたお金に手を出す必要もないでしょう。借りたお金は借入期間内であれば自由に使えるので、資金調達方法としてもおすすめです。

余裕があるタイミングで少しずつ元金返済ができる

一括返済を選択しても、支払い期日の最終日までに繰り上げ返済ができるため、余裕のある時に少しずつ返していけます。最終日までに元金相当額を用意しておけばいいものの、経済的に余裕がある時に返しておけば期日の負担が減ります。

精神的な負担も大きく減るため、可能な範囲で繰り上げ返済をしておきましょう。

一括返済のデメリットは？

一括返済には様々なメリットがある一方で、注意しておきたいデメリットもあります。ここで3点解説しますので、一括返済を選ぶ方は参考にしてください。

設定した期限までに一括返済が必要

期日一括返済は設定した最終支払日に元金相当額を全額返済しなければならないため、余裕を持った資金計画が必須です。用意できていなければ返済の遅延となるため、信用が失われる恐れがあります。

最終日までに元金相当額を用意できると確信が持てる方でないと、期日一括返済は行えません。

計画が崩れるとリスク大

期日一括返済を決めた際に作成した計画が崩れると、返済遅延のリスクが高まります。返済に遅れると信用が失われる、遅延損害金が発生するなどのデメリットも発生しますので、入念に計画を作成してください。

精神的なストレスが溜まる

毎月の支払いを抑えられるため精神的なストレスを緩和できますが、支払い最終日が迫ってくると、ストレスは大きくなっていくでしょう。計画通りにお金を用意できていればいいのですが、用意できていない場合はプレッシャーから不調を感じてしまうかもしれません。

 

余裕を持った資金計画を立てることがおすすめです。

繰り上げ返済との違いについて

期日一括返済と繰り上げ返済には以下のような違いがあります。

• 元金を少しずつ返すのか、まとめて返すのか
• 支払日は1日なのか、複数なのか

期日一括返済は毎月利息だけを支払わなければならないものの、元金はまとめて支払いの最終期日に払います。そのため、大きな出費は最終日のみだと思っておきましょう。

繰り上げ返済は経済的に余裕がある時に、好きなタイミングで返済を行えます。返済する額もある程度自由に決められるため、返せる額のみを返して元金を減らせるのです。

どちらの方法がいいのかは人によって異なります。それぞれの特徴をしっかりと把握した上で、無理なく完済できる方法を選んでください。

自分に合った返済方法を選ぼう

不動産担保ローンで借り入れたお金は、期日一括返済にて完済することが可能です。支払いの最終期日にまとめて元金を返し、それまでは毎月利息のみを支払っていきます。出費を抑えられるメリットがある一方で、最終日までに元金相当額を用意しておかなければならないので、綿密な資金計画が必須です。

返済方法には繰り上げ返済などもありますので、自分に合った方法はどれかをよく考えてみましょう。無理のない方法で完済を目指してください。

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